我が家は住信SBIネット銀行の変動金利で6,000万円の借入を行いました。
良い物件があったら良いね~程度の気持ちで物件を見始めたこともあって、事前に仮審査を通しておくなどの準備はしておりませんでした…
通常であれば、
- 事前に仮審査で借入限度額・購入資金をシミュレーション
- 物件を見つけたら、本審査
といった流れで、本審査は1~3週間程度かかることがほとんどです。
対面式の銀行であれば、仮審査が通れば本審査も通ることがほとんどとのことですが、
ネット銀行の場合は本審査で落ちることも珍しくないようです。
ネット銀行は一般的に金利が低く設定されているところが多く、裏返せば高い回収率が必要となります。
仮審査では最低限の返済比率などの確認のため、2,3日程度で結果が出ますが、本審査では信用情報を丁寧に確認するため、2週間以上、立て込んでいる場合は1か月以上かかる方も珍しくないようです。
こんな状況の中で、我が家が住信SBIネット銀行で変動金利を選んだ理由、そして3週間で仮審査の申し込みから本審査完了まで終えた際のことを今回は記事にしていきます。
※住信SBIネット銀行はネット上で1か月半近く掛かるともいわれており、3週間はかなり短い方だと思いますので、時間の都合上申し込みを躊躇されている方の参考になれば幸いです。
ネット銀行を選んだ理由
我が家は購入を決めた時から購入期限までの間が1か月程度しかありませんでした。
その状況においても、時間が掛かると言われているネット銀行を選んだ理由はなによりも「金利が低い」ことでした。
借入額が6,000万円とすると、金利が0.1%変わるだけで総返済額が約100万円変わります。
ネット銀行であれば0.4%~0.5%台が主流に対し、対面の銀行は0.5%~0.7%程度と高くなっています。
これは窓口人員や店舗コストがどうしても必要なため、コストオンされているのではと考えています。
ただしその分、担当者の目を見て話すことが出来るため、安心感はあるかと思います。
我が家は「支払額さえ低ければ良い」というスタンスだっため、ネット銀行を選択しました。
また仮に住宅ローンが通らなくとも、手付金が返済される「住宅ローン特約」があるため、縁が無かったと割り切ることが出来ていました。
ネット銀行で変動金利を選んだ理由
固定金利と変動金利の比較は住宅ローンにおいて、避けては通れない話です。
我が家がネット銀行で変動金利を選んだ理由は下記のとおりです。
- 変動金利は銀行間の競争原理が働きやすい
- 住宅ローン市場は200兆円以上あり、新興のネット銀行にとっては大きな市場
- 日本は人口が縮小傾向にあり、平均年収が横ばい
こういったことから、変動金利は固定金利の主流である1.2%前後まで今後も上がる可能性は少ないだろうと考え、変動金利を選択しました。
※あくまで私見です。最終的な金利選択は自己責任となりますので、ご了承ください。
住宅ローン金利の推移
(変動金利が1%を超えるのは1995年並の経済状況になった時)
変動金利は銀行間の競争原理が働きやすい
固定金利は一般的に期待インフレ率、期待成長率、リスクプレミムを主な変数とする長期金利によって決まります。
一方で、変動金利は市場における資金量、日銀の金融政策によって決まります。
10年先の経済状況は誰も分からない中、住宅ローンの固定金利は「銀行がリスクを取る」、変動金利は「借入者がリスクを取る」と言われおり、実際変動金利は半年ごとに変わります。
ということは、市場・経済の状況が変われば、銀行は変動金利を上下させることになりますし、逆に集客の目玉として変動金利を戦略的に下げることも予想されます。
極端に下げすぎたとしても、半年後には変更が出来るため、キャンペーンを打つといったことも比較的容易です。
住宅ローン市場は200兆円以上あり、新興のネット銀行にとっては大きな市場
住宅ローンの市場は200兆円以上あり、毎年新規貸し付けが20兆円発生しています。
◎個人向け住宅ローン、新規貸出4%増=5年連続20兆円台、住宅金融支援機構の調査◎ | 住宅産業新聞
これだけの市場規模に対して、例えば住信SBIネット銀行はわずか3兆円程度のシェアしかありません。
業績のお知らせ | 会社情報 | NEOBANK 住信SBIネット銀行
銀行の収入源は手数料と利息、元手は預かり資産であることを考えると、銀行の成長戦略の一つとして、住宅ローン市場でのシェア拡大を柱とすることもあり得ます。
まだまだ新興のネット銀行だからこそ、元手を増やすべく、市場規模の大きい住宅ローン市場でのシェア拡大に向けて、借り手に有利な金利を維持する可能性が高いと考えています。
日本は人口が縮小傾向にあり、平均年収が横ばい
人口は2050年には1億人を割ることになり、簡単に言えば必要な土地が5/6になります。
そんな単純ではありませんが、需要が減れば、価格は下がります。
住宅価格が下がれば、借入必要額も減少します。
一方で、住宅を買うために必要な資金の出どころのメインである給与はバブルの時代より減少しています。
(この時から消費税導入やその他各種税金ばかりが増え、手取りは更に減少…)
不動産価格が下がり、給与も下がっているとなると、
今500万円で買う3,000万円の物件と、将来400万円で買う2,400万円の物件に対する借入者の負担感は変わらない可能性があります。
そこに貸し付ける銀行も同様の状況になるため、極端に経済状況が好転しない限り、現在の金利水準が大きく変わる可能性は少ないのではないかと考えました。
住信SBIネット銀行で本審査に通るまで
我が家は仮審査を9月第1週に、そして本審査完了が9月第3週となりました。
ネット銀行にしては、非常に短期ですべて終えたのではないかと思います。
なお住信SBIネット銀行は本審査まで対面はなく、すべてネットで完結します。
仮審査申込
まずは住信SBIネット銀行の公式HPで仮審査の申し込みをしました。
このタイミングでは源泉徴収票をチェックしながら、必要事項を記入するのみです。
仮審査申し込みから2営業日内に仮審査結果が出て、本審査申し込みに必要な書類が送付されてきます。
本審査申込
仮審査が通ったら、本審査申し込みに向けて各種書類を提出します。
源泉徴収票や課税証明書、住民票、物件書類などが必要となります。
なお納税証明書は毎年1月1日に居住している自治体から取り寄せるため、引越しをされた方はご注意ください。
正式審査お申込時の必要書類 | ネット専用住宅ローン | NEOBANK 住信SBIネット銀行
こういった書類はどの銀行でも必要となるため、仮審査申込時から書類の準備しておくとスムーズです。
本審査完了まで
(我が家は2週間でここを完了しました!)
本審査を申し込むと、専用アプリのダウンロード依頼が来ます。
このアプリ内では、審査状況がリアルタイムで分かるだけでなく、チャットでのやり取りが可能です。
平日20時くらいまでは返信を貰え、希望をしっかり伝えることが出来るツールがあるのは、非常にありがたく、不安な点もいつでも質問可能です。
※公式では18時までの対応とありますが、おそらく残業しているんでしょう…
本審査の申込書類に同様の記載欄がありますが、
改めてチャットで「本審査結果を受け取りたい期日」をしっかり伝えましょう。
保証できないと言われはしますが、書類をまずは早く見てもらえるきっかけ作りと割り切りましょう。
あとは待つのみです。
書類不備等があれば、アプリで連絡が来るので、すぐに対応すればその分だけ早く結果が分かります。
しっかり余裕をもって申し込みができればベストですが、
仮に短い時間しかなかったとしても、しっかり希望を伝えるようにしましょう!
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
我が家が住信SBIネット銀行で変動金利を選んだ理由、実際の本審査までの流れを記載させていただきました。
正解は誰も分からないものの、住宅ローン金利で悩まれている方、住信SBIネット銀行の住宅ローンを使いたいものの契約までの期間で躊躇されている方のご参考の一部になれれば幸いです。
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